4.キャッシュフロー管理の見直し

 

前回の話

 

(2)資金を借りる《基本姿勢》が出来上がった?

これは、そのまま金融機関担当者にお話したいような事柄です。

 

社長はまず《事業でいくら資金が不足するかを把握》されました。

 

そして、なぜその額を把握したかの《理由や背景を具体的な数値で(自分自身に)説明》されたのです。

 

こういう経営者は、返済能力が十分であるとみなされやすいのです。

 

逆に、借入額の設定がアバウトであったり、なぜ資金が不足するかの説明に、数値の根拠がなかったりすると、金融機関では《貸付のリスク》を必要以上に意識せざるを得なくなるでしょう。

 

(3)キャッシュフロー管理は面白い?

社長に決算書や収支見通しのみならず、キャッシュフロー管理表を見る習慣がついたことは大きな成果です。

 

なぜなら、新しいシステムを受注するような際にも、資金繰りを考慮して、その支払条件を《交渉する》意識が自然に生まれるからです。

 

事業は利益と資金で構成されます。

 

利益ばかりを追いかけるあまり資金ショートを引き起こしたのでは、それこそ元も子もないのです。従来どちらかと言うと《売れた》だけで喜んだA社長が、一歩踏み込んで事業メリットを意識するようになれば、経営はむしろ自然に改善されて行くはずです。

 

A社の社長によれば、

『難しいことを考えるより、このキャッシュフロー管理表を、しょっちゅう見るだけで、次に何をすべきかが分かってくるから面白いですよね。今では新聞を読まない日でも、キャッシュフロー管理表を眺めて、予測部分を修正する習慣がついた

のだそうです。